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2013/02/19

オーガニックでフェアトレードの材料で作るティラミス


オーガニックでフェアトレードの材料を使ったティラミスのレシピが、フランスのエコ消費者団体「コンソグローブ ConsoGlobe」のサイトに出ていました。それを訳して、実際につくって、食べてみました!

ひところ日本でもブームになったティラミスですが、エコでフェアな材料でつくるとひと味もふた味も違います。精神的な満足度もまた格別…



Tiramisu bio et équitable  有機製法とフェアトレード商品の材料で作るティラミス
訳:羽田 康子

Facile et incontournable : le tiramisu. Si la recette que voici n’a rien d’original, elle permet d’utiliser des produits bio et équitables qu’on trouve un peu partout pour un goût encore plus authentique.
簡単なのに魅力的なティラミス。このレシピは、なんの変哲もない、ごくふつうのレシピですが、どこにでもあるオーガニックでフェアトレードの食材を使うことができます。オーガニックでフェアトレードの食材を使うことで、本物の味に出会うことができます。
Type : Dessert 分類:デザート
Difficulté : Facile 難易度:簡単
Temps de préparation : 15 minutes 調理時間:15分
Temps de réfrigération : min. 5 heures
冷蔵時間:最低5時間
Recette du Tiramisu bio et équitable 
オーガニックでフェアトレードの食材を使ったティラミスのレシピ 
Pour 8 à 10 personnes 8~10人分
Ingrédients  材料 
1/2 L de café noir fort et non sucré équitable 
無糖のフェアトレードの深煎ブラックコーヒー 1/2L
250g de mascarpone マスカルポーネ 250g
100g de sucre roux bio et équitable 
オーガニックでフェアトレードの赤砂糖 100g
30 gr de cacao amer en poudre ou de chocolat dessert noir bio et équitable 
オーガニックでフェアトレードの無糖ココアパウダー またはオーガニックでフェアトレードの板ダークチョコレート* 30g
3 oeufs bio (code 0) オーガニック卵3個(コード0**
1 sachet de sucre vanillé
バニラシュガー 1袋
25 à 30 biscuits cuillère
スプーン型ビスケット 25~30枚
Recette 作り方 
1. Faites passer un demi-litre de café noir fort (environ la moitié d’un pichet à café classique). Pendant ce temps, séparez le blanc du jaune de chaque oeuf.
1.半リットルの深煎りコーヒーを濾過しておきます(一般的なコーヒーピッチャーにおおよそ半分くらい)。同時に卵の黄身と白身を分けます。
2. Dans un saladier, mélangez les jaunes d’oeufs, le sucre vanillé et le sucre roux bio et équitable. Quand les trois éléments sont bien mélangés, ajoutez le mascarpone au fouet, un petit peu à la fois.
2.サラダボールで 卵の黄身、バニラシュガーとオーガニックでフェアトレードの赤砂糖を泡立てます。3つの材料が良く混ざったところで、マスカルポーネを少しづつ泡だて器で混ぜながら加えていきます。
3. Montez les blancs en neige à l’aide d’un batteur électrique en ayant pris soin d’ajouter une pincée de sel auparavant. Assurez-vous que le saladier que vous utilisez est bien froid avant de monter les blancs. Arrêtez-vous quand les blancs sont bien fermes (astuce : retournez le saladier au dessus de votre tête : si les blancs ne tombent pas, ils sont prêts !).
3.塩ひとつまみを入れた卵白を注意深くハンドミキサーで泡立てます。ボールが良く冷えていることを確かめてから、卵白を入れること。しっかり泡立ったら撹拌をやめる(ヒント:頭の上でボールをひっくり返してみて下さい:落ちてこなければできていますよ!)。
4. Incorporez doucement les blancs à la préparation précédente. Utilisez une spatule et « soulevez » la préparation pour incorporer les blancs en neige sans les casser.
4.1, 2でつくったクリームを卵白に優しく混ぜていきます。へらで「持ち上げる」ようにしながら、泡立てた卵白を壊わさないように混ぜ合わせます。
5. Dans un plat, tapissez le fond de biscuits trempés très rapidement dans le café. Ajoutez par dessus le mélange crémeux puis rajoutez une couche de biscuits, puis une couche de crème jusqu’à épuisement des biscuits et de la crème. Arrangez-vous pour terminer par une couche de crème.
5.さっとコーヒーに漬けたビスケットをお皿に並べます。その上に混ぜたクリームを敷きそれからまたクッキーを敷き、さらにクリームを敷き、クッキーとクリームが層になるようにして行きます。最後(いちばん上)がクリームになるようにします。
6. Saupoudrez le plat de poudre de cacao amer à l’aide d’un chinois. Si vous préférez, vous pouvez remplacer la poudre de cacao par du chocolat noir dessert équitable en copeaux.
6. 上から、シノア(茶こし)を使ってココアパウダーを振りかけます。お好みで、ココアパウダーの代わりにフェアトレードのダーク板チョコレートを削ったものをかけても良いでしょう。
7. Placez le plat au réfrigérateur pour au moins 5 heures. L’idéal est de préparer le tiramisu la veille pour le lendemain. Régalez-vous !
7.出来上がったティラミスを冷蔵に入れ、5時間以上置く。前の日につくっておければ理想的。さあ召し上がれ!
Astuce : vous pouvez ajouter au café deux cuillères à soupe d’Amaretto, de rhum, d’amande amer… Au choix ! 
応用:大さじ2杯のアマレット、ラム酒、アマンド・アメールなどをコーヒーに加えても良いでしょう。お好みで! 

ダーク、ビター、ブラックチョコの違い
ダーク、ビター、ブラックは全て同じで、ミルク(乳製品)が入らない
カカオマスが40〜60%のチョコレートのことをいう。
ダークという名称は洋菓子関係で用いられるようです。クーベルチュールチョコレートとは
市販の板チョコと製菓用チョコレートの違いはなんといってもその圧倒的な風味や口溶け。
さらに製菓用チョコレートのなかでも「クーベルチュール・チョコレート」と呼ばれるものは
「カカオ分が35%以上で、カカオバターが31%以上含まれている」
「カカオバター以外の代用油脂は5%まで」という厳しい国際規格をクリアした最高のお菓子材料です。
一方市販の板チョコは言うならば「おやつ用」。
価格を押さえるためにカカオバター以外の油脂を添加しています。
【以上、CSまちデザイン事務局の田村さんからいただいた情報です。】

**「この « CODE 0 » って何?」という素朴なギモンから出発して、調べてみたところ、タマゴの生産方法による区分の仕方や表示制度など、フランスの「食と農」の知られざる一面が明らかに。その成果はこちらの記事で!

冒頭の写真のティラミスは…


CSフランス語講座受講生の深澤 靖子さんが、このレシピ通りのティラミスを作って持ってきてくださいました! 事務局の田村さんが紅茶をいれてくださり、お勉強を終えたあと、みんなでいただきました(深澤さんがいっしょに持参してくださった敷物の紙ナプキンはジム・トンプソンのデザイン)。

マスカルポーネのほのかな塩味がクリームの濃厚なコクと絡み合って、脳の中まで幸福感で満たしてくれる感じ。何十年も前、リヨンで評判の店で食べたあの味が、プルーストのプチット・マドレーヌのように、まざまざとよみがえって来ました。おそらく一生忘れられない味になるでしょう。

深澤さん、ありがとうございました!

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